2009年の十大お椀関連ニュース

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明月椀・尚古堂・山本哲

お椀・明月椀・ちらし寿司・汁椀・雑煮椀 ようびの塗りもの「明月椀」を是非ご一読下さいませ。

一客のお値段です。

5客1組で木箱がつきます。

ご利用下さいませ。

お雑煮椀としてもお勧めです。

八分目で300mlたっぷり入ります。

蓋無し:直径13.7 × 高さ7.7cm 蓋あり:直径13.7 × 高さ10.6cm □あわせておすすめしたい器たち□ 桃の花書つめ蒔絵糸目椀 尚古堂 雪輪蒔絵黒大椀No.2 尚古堂・竹田省 松文箔絵黒大椀 奥田志郎 & 山本哲 紅葉箔絵黒大椀 奥田志郎 & 山本哲 秀衡椀 奥田志郎・山本哲 六五重(丸文金箔付) 奥田志郎 祝箸 荒木蓬莱堂 錫銚子(陶蓋付) ゆり工房・伏原博之 桜散し蒔絵引盃 奥田志郎・竹田省 色絵桜文かわらけ盃 伏原博之 →漆器・重箱・お椀いろいろ →和食器の愉しみ 工芸店ようび TOP割貝というふくらみに添わせる技術は、丸いお椀に貝を貼る高度な技術です。

茶人が珍重した明月院の明月椀を写しました。

螺鈿(らでん)の桜の文様は、年中お使いいただけますが、雛祭り、お花見の宴・・・、春たけなわのお膳にぴったりです。

また、サイズも大きめですので、汁椀としても、ちらし寿司のお椀として、用途も色々です。

明月椀は、織田信長の弟織田有楽斎が考案したものです。

独特な形に桜文様が愛らしくも優美さを湛えています。

角度の付いた、あるいは丸みのある肌に螺鈿・・・。

美しさを表現する技術もとても高度です。

        桃の節句とお花見は同じ季節。

桜でひな祭りも素敵です。

折敷は、朱の縁が愛らしい藤井収さんの「黒縁朱亀甲型デザート盆」です。

  明月椀  明月椀は、鎌倉明月院(創建当初は北条時宗が蘭渓道隆を開山として建立した最明寺の塔頭だった)に伝来した、桜紋螺鈿の椀一式です(飯椀、汁椀、平椀、壺とお膳)。

明月院は、紫陽花殿と呼ばれる仏殿があり、いつ頃植えられたのか紫陽花の名所となっていて、その季節にはたくさんの人が訪れるようです。

 明月椀は、織田有楽斉が考案(デザイン)して作らせ、同院に寄進したものと伝えられていますが、明月院と有楽斉の関係は判然としません。

 美しく独創的な形なので、後世たくさんの写し(模作)が造られてきましたが、貝が白蝶貝になっていたり、形がきちんと写されていなかったりで、あまりよいものを見る機会に恵まれませんでした。

 特にこの飯椀は形も美しく、螺鈿のふっくらとした桜の花びらの形は、江戸前期の好み(傾向)が見られ、見込みの豊かさ、全体の大らかさと魅力いっぱいで、写しを作ってみたくて、二十年前、尚古堂さんにお願いしましたが、輪島では割貝の技術がないということで、奈良の山本哲さんに螺鈿をお願いしました。

この度は二度目の挑戦です。

 本歌を見せていただく機会もあったのですが、作っていただく時は『時代椀大観』の寸法その他を参考にいたしました。

 割貝というのはふくらみに添わせるための技術で、李朝の螺鈿の影響だとおっしゃる方もありますが、丸いものに貝を貼るという要求に応えた自然発生的な技術であると思います。

 (1)尚古堂さんで下地まで仕事をしていただいた後、(2)山本哲さんに行き桜の貝を貼っていただき、(3)また尚古堂さんへ戻して上塗をしていただいて、(4)もう一度山本哲さんにお返しして花びらを切り出して貰い、(5)また尚古堂さんへ戻して仕上げをしていただく、こんな工程で仕事をいたしました。

 これを造るのももう最後かなと思いつつ出させていただきました。

 桜の文様なのでその季節だけお使いいただくというのではなく、「サ」は早苗、早乙女、五月雨など「神様の」という意味で、「サクラ」は「神様の座(くら)」即ち「田の神の来臨するところ」という意味です。

 お丈夫なものです。

そんなことを想いつつ、せいぜい使って楽しんでいただきたいものです。

店主 真木啓子         辻留の点心全書(辻留の点心歳時記)・ 四月の点心・花見 明月椀には、鯛潮汁です  

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